Φなる・あぷろーち
(ふぁいなる・あぷろーち)
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メーカー:Princess Soft
シナリオ:三浦洋晃
キャラクターデザイン:西又葵 (ただし、あくまでもキャラデザのみ。原画家は違います)
発売日:2004年10月7日
メディア:PS2
というわけで発売日に買ったものの最初の展開でやる気をなくしてそのままお蔵入りだったんですが
秋葉原であろうかとか中古の値段が1万円とかいうありえない値段が付けられていたので
「おいおい、そんなに面白いのかよ」とかいいながら7ヶ月後ぐらいのGWに一気にフルコンプ。
こうしてちょこちょことレビューなんぞ書いている次第です。
ちなみにやる気を失くした一番の原因はキャラデザを見て絵買いをしたものの、原画で人が変わっていたから。
■キャラ別シナリオと大まかなシナリオの感想 |
そんなわけでキャラごとのシナリオ解説を交えながら全体的なシナリオ評価といきたいと思います。
●益田西守歌 (ますだ しずか)
突然、主人公の家に現れて許婚宣言をしてそのまま家に上がりこむというビックリストーリーで登場という今作のヒロイン。
その言動、容姿とは異なるほどの腹黒精神なり権力乱用によって俺の意気込みを著しく削った。
そもそもヒロインが許婚宣言をする過程で総理大臣が現れて事情説明をするという驚きの展開があったときは
小泉さんも暇なんですか?と画面に向けて突っ込みを入れたのは俺だけではないはず。
しかしシナリオが進むにつれて驚くほどナチュラルにプレイヤーの心を掴んでいく。
はっきりいって最初の展開からここまでいい話にもっていかれるとは予想の斜め上をぶっちぎられました。
●水原明鐘 (みずはら あかね)
主人公の実妹。両親が事故にあってからは主人公と2人で暮らしている。
さらに甘えん坊で可愛く、大人しいうえにすぐに兄の主人公に頼るという妹の理想像。
こんな妹と2人で暮らしていたら全国のお兄ちゃんは発狂死しかねません。
シナリオ的にはおおっとありきたりな・・・と思ったらちょっと違う展開でビックリ。
というかシナリオうんぬんというより明鐘自身の破壊力がコロニー落としを超えた。
●陸奥笑穂 (むつ えみほ)
主人公のクラスメイト。通称「お嬢」。
さっぱりした性格で主人公とはちょっとした悪友みたいな感じ。
最初はまあ普通かなぁ、とか思っていたんですがまあビックリ!
最初の展開こそありきたりというか少し無理があるんじゃないかという感じだったのに
終わってみれば普通に良質のギャルゲーシナリオ。
まさかお嬢にのめりこむとは最初は夢にも思わなかった。
●守屋美紀 (もりや みき)
主人公のクラスメイトで帰ってきた幼馴染というどこぞのウルトラマンみたいな呼び名を持つ。
シナリオ的にはD.C.の眞子なり、それ散るのつばさなりを思い浮かべてもらえればいいです。
早い話が微妙。
●芽生百合佳 (めのう ゆりか)
主人公のバイト先の先輩。のんびりとした性格っぽい。(っぽいて・・・)
憧れのお姉さん的立場で始まりますがシナリオ的にはちょっと修羅場が入ってます。
というか主人公とカウンターに座ってる姿がどうみても年下にしか見えないんですけど・・・。
人によってはこの人の妹の方が気になると思います。
えー、というわけで全体的なシナリオの感想としてはまさに良質のギャルゲーという感じですね。
ビックリするような言い回しやものすごい感動というものとは違い、一言で言い表すと普通に面白い。
ただちょっと難易度が高めなのでシナリオと難易度が反比例してるような気もします。
■絵とか |
キャラクターデザインは西又葵氏。でもゲーム中の原画家は違います。
なので立ち絵はいいんですがイベント絵がよくバランスがおかしいときがあります。
もうホント、最初にお嬢のイベント絵とか見たときに顔の面積とか絶対におかしいと思いましたし。
横顔とかありえない事態に陥るときがありますけどまあね、そこはもう諦めてください。
あらためてデザインと原画には違いが出るなぁ、と思い知らされます。
■システムとか |
とくにゲームを進めていくには不利なところはないと思います。
ただイベント絵鑑賞やED鑑賞などは1人クリアすると追加されるんですけど
見ようとするたびにヒロインとの会話が繰り広げられるのでちょっとメンドクサイです。
そんな要素いらないんでちゃっちゃと確認させてほしかったです。
あ、あと特定の日などに起動させると最初の画面でヒロインのセリフが変わります。
え、うん、正月とか。 (やってた)
というわけで全体的な得点としては8点で。
十分に面白いと思いますよ。